リハビリテーション科
/ T式透析中体操
T式体操は自重を利用した股関節・膝関節周囲筋の増強訓練と足関節・足趾・手指の巧緻運動,体幹のストレッチ,嚥下筋・呼吸筋の増強訓練からなる12種類の運動課題になります。(図の①から⑫の体操です)
片側上肢が穿刺中である透析中においても遂行可能な運動群であり,器具を使用しないため患者は好きなタイミングで遂行でき,また従来の透析中の運動において発生していた重錘やゴムなどの装着・脱着やエルゴメーターの設置・撤去などの業務を削減することが可能な体操でもあります。
T式透析中体操は、透析中に発症しやすい四肢末端の循環不全、下腿の痙攣、活動量不足の改善を目的とした従来のエルゴメーターによる運動の代替となる種目(②③④⑧⑨)と立位バランス向上、筋力増強を目的とした種目(①⑤⑥⑦⑪)の2種類に大別することが出来ます。
T式透析中体操は簡単に言うと
●『透析中に支障がない範囲』で行える体操
●『ややきつい』と感じる程度に頑張る体操
●『痛み』のある種目は行わない体操
● 実施には主治医の確認が必要な体操
という、透析中に支障が無い範囲で実施でき,器具は使用せず,また各症例に適した負荷量の調整が容易な体操になります。
※個別指導をご希望の方は、出張指導(無料)いたしますので、谷口病院リハビリテーション科までご相談(Tel.0858-26-1211)ください。