臨床工学室

診療紹介

現在、臨床工学部には11名の臨床工学技士が在籍しています。
(本院:9名、サテライト:2名)

業務は血液浄化業務を中心に行い、院内医療機器管理・呼吸器業務などにも携わっています。

また、院外研修や学会へ積極的に参加してスキルアップを図り、チーム医療の一員として、患者さんに安心で安全な医療を提供出来るよう日々努めています。
本院本院
サテライトサテライト

臨床工学技士とは?

臨床工学技士とは、1988年に制定された医学と工学の両面を兼ね備えた国家資格です。

医療が進歩していくと同時に医療機器も進歩していきます。
医者や看護師だけでは管理・対応が難しくなり、医療と機械の知識をもった技術者が必要となり、臨床工学技士が誕生しました。
病院の機械屋さんのような存在です。

透析を行うための業務を全て臨床工学技士が行うことが出来ます。
臨床工学技士はCE(Clinical Engineer)といい、病院によってはME (Medical Engineer)とも呼ばれます。

臨床工学技士は全国で約24,000人おり、そのうち鳥取県には約120人、 そして当院には現在9人います。
臨床工学技士の業務

業務内容

● 血液浄化業務

人工透析室での業務は、透析治療準備(プライミング等)から穿刺、患者バイタルチェック、返血、止血などの臨床業務のほか、透析関連機器(水処理装置・透析液供給装置・粉末溶解装置・患者監視装置等)の操作、保守管理、廃棄、選定のほか、ダイアライザー・血液回路等の物品管理までを臨床工学技士が行います。
また徹底した透析液の清浄化管理を行い、より質の高い透析医療を提供出来るよう努力しています。

シャント穿

シャント穿

コンソール修理

コンソール修理

透析液水質管理

透析液水質管理

● 手術室業務

手術室にある様々な医療機器(麻酔器、電気メス、手術用生体情報モニター、ホルミウムレーザー治療関連機器、内視鏡テレビシステム等)の保守管理、トラブル時の対応を行なっています。
また、医師の指示の下に機器(レーザー手術関連機器)の操作、補助を行います。

手術立ち会い

手術立ち会い

● 医療機器管理・教育業務

当院の医療機器の適正使用および管理は、医療機器安全管理責任者である臨床工学技士が中心となり、管理しています。
臨床工学部では医療機器管理ソフトを導入し、購入年月日・点検・修理履歴を管理し、これらを元に医療機器年間保守点検計画の作成を行なっています。
また、医療機器安全使用のための業務として、院内研修の企画、開催等も積極的に行っています。

院内研修会

院内研修会