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コラム⑧ マダニに咬まれたらどうしたら良い?①

2023/08/09(水)
春から夏にかけてマダニの活動が活発になる時期に、マダニに咬まれて受診される患者さんも増加します。
マダニに咬まれるとリケッチア感染症の日本紅斑熱、ウイルス感染症の重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などに罹患するリスクがあることが知られています。
日本紅斑熱の症状は、マダニに咬まれてから数日後の発熱・発疹・かさぶたのある刺し口などで、抗菌薬で治療します。SFTSには抗菌薬は無効で、発症者の日本での死亡率は10〜20%とされます。
しかしマダニがこれらの病原体を保有している確率は数%程度とされていて、実際に感染症を発症するリスクはかなり低いと考えられます。なお倉吉市ではマダニによる日本紅斑熱の発症報告はまれで、同じリケッチア感染症でもツツガムシ病の発症地域とされています(鳥取県感染症情報センターのHP掲載資料)。
マダニに咬まれないための予防がも最も大切です。国立感染症研究所が提供している「マダニ対策、今できること」のパンフレットをぜひ参考にしてください。
(次回に続く)