近年、難治性皮膚疾患に対して生物学的製剤が保険適応となり、今までコントロールの難しかった重症のアトピー性皮膚炎、結節性痒疹(ようしん)、じんましんの患者さんに対してかなり良い治療効果ができるようになりました。薬剤の副作用も軽いものがほとんどで、小児や高齢者の患者さんでも安全に投与することができます。
また、尋常性乾癬についても昨年から一般病院でも一部の生物学的製剤投与が可能となりました。合併症の検査を定期的に行う必要がありますが、当院でも中等症以上の患者さんへの投与を始めています。
薬剤費が高額なため治療開始のハードルとなっていますが、高額療養費制度を利用することで、自己負担の上限額内で治療を継続できている方も多いです。
11月15日(土)の健康講座では、皮膚科医師と医事課職員から、これらの新規薬剤による治療と療養費制度についてわかりやすくご説明する予定です。ご興味のある方はぜひお越しください。