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医療法人 清生会 谷口病院
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皮膚科コラム

【コラム⑱ 帯状疱疹定期接種について ぜひご相談ください】
2025-05-28
令和7年4月から帯状疱疹ワクチンの定期接種が始まりました。鳥取県中部地区は帯状疱疹にかかる患者さんが非常に多い地域です。皮膚科外来でも予防接種についてご相談される方が増えてきました。
 
患者さんからの質問例
「70歳男性です。市から帯状疱疹ワクチン接種助成の案内が届きました。私は50歳代で右胸の帯状疱疹にかかり、今は傷あとや痛みは残っていません。一度かかった場合も予防接種は必要でしょうか。また、助成対象となっている2種類のワクチンについてもよく分からないので教えてください。」
医師からの説明
「帯状疱疹は、過去にかかった水痘ウイルスが原因で起こります。50歳代からかかる人が増え、80歳までに日本人のおよそ3人に1人が発症します。一度帯状疱疹にかかった人も数年後には再発する可能性があり、糖尿病や関節リウマチ、癌などの基礎疾患がある方は発症や再発のリスクが高いとされます。合併症の神経痛に長期間悩まされる方もいますので、この機会に予防接種を受けることをお薦めします。」
「生ワクチンは1回の接種ですみ比較的安価で、副反応も軽度です。しかし帯状疱疹の発症や神経痛の予防効果は数年で低下し、70歳代以上の方にはやや不十分と考えられます。今年から始まった65歳以降の定期接種では、高齢者でも十分な予防効果があり、10年以上効果が持続する組換えワクチンをお薦めします。2ヶ月以上開けて2回の接種が必要です。副反応の程度・頻度はやや高いですが重篤なものはなく、帯状疱疹の既往がある方への接種も問題ありません。自己負担額は各自治体で異なりますが、組換えワクチンの方が高価なので助成の機会をうまく利用してください。」
ご自分の健康のため、ワクチンで防げる病気は予防接種をぜひ受けてください。
 
(日本海新聞 健康相談室-鳥取県医師会Q&Aに同じ内容が近日中に掲載される予定です。)
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